翻刻
【右丁】
前を楼門のかたへ敷此座も掃部療敷賀茂御陰陽
師参御祓をする預大夫兼村纓を取て社務を始として
次第に末社司まてとらふ其後座を立て社司皆御前
の大幔の内へ参 非(本ノマヽ)定あて正弥宜以下社司等又本座へ
返神主祝は御前に留て其役を勤仕仮殿え出御之後
やかて御料をまいらする酒肴の御料也やかて夜あ
くる御料はてゝ後御古御殿をこほちまいらする
其後社造の御殿を引る丸かしほ少入てすへりの
板はかりにて引程に今五尺計引よせまいら
せさる程にはたとしふきてひかれす轆轤は
【左丁】
御前の御後のいかきをこほちていつきより外に柱一立て
東の綱を付西の綱はいかきより内に柱を立て付之両
方轆轤一也但西の轆轤の下のほうきれて引かれさ
る間俄番匠同ろくろをきりしゝめ引其時ほ
となく引よせまいらせて両方すへり板をぬきて落
居まいらする賀茂番匠弥せいた以下の輩そねみ
申て式 ■(本ノマヽ)事をぬめりの板をぬかん時珎事可出来
なとかたふけ申といへ共敢子細なし無為無事なり
同八日夜丑刻に入御正殿又宵の程に社務并子息孫
の社司等衣冠を着し家礼の氏人等布衣にて参