翻刻
【右丁上段】
の名(な)なり弓矢(ゆみや)を入(いる)る
ものなり
○壺箙(つぼやなぐゐ)は弓矢(ゆみや)をもる物
なりかたち壺(つぼ)のごとくな
るゆへつぼやなぐゐと名(な)
づくゑひらともいふ
○箙(ゑびら)は弓矢(ゆみや)をもるうつは
物(もの)なり獣皮(けだものゝかわ)をもつてつく
る胡籙(やなぐゐ)も同(おな)じ箙(ゑびら)に矢(や)
をさす事(こと)廿四すじ又五
筋(すぢ)もさすなり
○弓(ゆみ)は黄帝(くはうてい)つくり始(はじめ)給ふ
日本(につほん)にては神代(かみよ)より始(はじま)る
○的(まと)は堯(ぎやう)舜(しゆん)のときより
はじまる大的(おほまと)小的(こまと)あり
𢁿(せい)臬(けつ)同し
【左丁上段】
○韘(ゆがけ)は的(まと)韘(ゆがけ)は右(みぎ)の手(て)ばかりに
かくるなり三/指(し)にさすは略(りやく)
用(よう)なり弽(せう)同
○韝(ゆごて)は射(ゐる)とき左(ひだり)の臂(ひぢ)を
つゝむ弦(つる)を利(り)するものなり
捍(かん)同
○垛(た)は的(まと)をたつるあづち
なり又/垜(だ)とも書べし
寸法(すんほう)射家(しやけ)に定(さだまり)あり
○銃(じう)は鉄炮(てつはう)なり鳥銃(てうじう)と
いふ波羅多国(はらだごく)の仏来釈(ぶつらいしやく)
古(こ)といふものはじめて作(つく)る
○砲(はう)は機(き)をもつて石(いし)を発(はつ)
して城(しろ)をせむるの具(ぐ)なり
○長剣(ちやうけん)今(いま)いふ長刀(なぎなた)なり
薙刀(なぎなた)とも偃月刀(なぎなた)眉尖刀(なぎなた)
【右丁下段挿絵】
砲(はう)《割書:いしはじき》 長剣(ちやうけん)《割書:なぎなた》 鋼叉(かうさ)《割書:十もんじ》 鉄把(てつは)《割書:つくぼう》
弩(と)《割書:おほゆみ》 鉄鞭(てつへん)《割書:かなむち》 火箭(くわせん)《割書:ひや》
【左丁下段挿絵】
鞍(あん)《割書:くら》 鐙(とう)《割書:あぶみ》 銜(かん)《割書:くつわ》 鑣(へう)《割書:くつわのかゞみ》
鞦(しう)《割書:しりがい》 䪊(りう)《割書:おもがい》 鞭(べん)《割書:むち》