翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

妖怪雪濃段 2巻 - 翻刻

妖怪雪濃段 2巻 - ページ 5

ページ: 5

翻刻

かくて夜明 がたになりしかば 一日の やどを たのむ 【見越しの台詞】 申し〳〵お女郎 ゑちごの 大坊主 なるが 大雪 に 後へも さきへも まいり がたし たそがれ 過までとめて 下され 【化物は夜のものなので、夜明け方に宿をたのみ、黄昏過ぎになってから活動する】 【左ページ左端】 しなのゝ山をくに としへてすむふる たぬきの 【左上へ続く?】 こつ長【?】三つまなこの 女ほう雪女 あいさつする 【すぐ下、雪女の台詞】 アヽおやすいこと ながらていしゆの るすにわたしが とめますもいかゞ         也 【左上へ続く】 これより 十八丁あなたに 山ねこのさとゝ 【すぐ下へ】 申てよい とまり やとがござり まする 【女鉢木最明寺雪の段のパロディーで、「あとへも先へも参りがたし」「お安い事ながら亭主の留守にわたしが泊めますのもいかが也」はお芝居の台詞そのまま】 【山猫の里のくだりも同じお芝居の「これより十八丁あなたに山本の里という…」をパロっている】