翻刻
かくて夜明
がたになりしかば
一日の
やどを
たのむ
【見越しの台詞】
申し〳〵お女郎
ゑちごの
大坊主
なるが
大雪
に
後へも
さきへも
まいり
がたし
たそがれ
過までとめて
下され
【化物は夜のものなので、夜明け方に宿をたのみ、黄昏過ぎになってから活動する】
【左ページ左端】
しなのゝ山をくに
としへてすむふる
たぬきの
【左上へ続く?】
こつ長【?】三つまなこの
女ほう雪女
あいさつする
【すぐ下、雪女の台詞】
アヽおやすいこと
ながらていしゆの
るすにわたしが
とめますもいかゞ
也
【左上へ続く】
これより
十八丁あなたに
山ねこのさとゝ
【すぐ下へ】
申てよい
とまり
やとがござり
まする
【女鉢木最明寺雪の段のパロディーで、「あとへも先へも参りがたし」「お安い事ながら亭主の留守にわたしが泊めますのもいかが也」はお芝居の台詞そのまま】
【山猫の里のくだりも同じお芝居の「これより十八丁あなたに山本の里という…」をパロっている】