Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション2

BnF. Département des manuscrits. Japonais 305 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 305 - ページ 32

ページ: 32

翻刻

 焼酎(しやうちう)十石に糯白米(もちこめ)九石弐斗、米麹(こめかうし)弐石八斗を桶(おけ)壱本に醸(かも)す、  翌(よく)日 械(かい)を加(くわ)え、四日目五日目と七度 斗(ばかり)拌(か)きて、春(はる)なれば廿五日  程(ほと)を期(ご)とすなり、昔(むかし)は七日目に拌(かき)たるなり○本直(ほんなを)しは焼酎(しやうちう)十石に  糯白(もちこめ)米弐斗八升、米麹(こめかうじ)壱石弐斗にて醸法(つくりかた)味醂(みりん)のごとし  醸酢(すつくり)  黒米(くろこめ)弐斗、一夜水に漬(ひた)して、蒸飯(むしはん)を和熱(くわねつ)の儘(まゝ)甑(こしき)より造(つく)り桶(おけ)へ移(うつ)し、  麹(かうし)六斗水壱石を投(とう)じ、蓋(ふた)して息(いき)の洩(も)れざるやうに筵菰(むしろこも)にて桶(おけ)を  つゝみ纒(まとひ)、七日を経(へ)て蓋(ふた)をひらき拌(か)きて、又元(またもと)のごとく蓋(ふた)して、七日目こと  に七八度 宛(づゝ)拌(かき)て、六七十日の成熟(せいしゆく)を候(うかゞ)ひて後酒(のちさけ)を絞(しぼ)るに同し《割書:酢(す)は|食用(しよくよう)》  《割書:の費用(ひしよう)はすくなし、紅粉(へに)、昆布(こんぶ)、染色(そめいろ)|などに用(もち)ゆること至(いたつ)て夥(おびたゝ)し》是又 水土(すいと)、家法(かはう)の品多(しなおゝ)し、中(なか)にも和州(わしう)小  川 紀(き)の国(くに)の粉川(こかわ)、兵庫北風(ひやうごきたかぜ)、豊後(ぶんご) 船井(ふなゐ)、相州(さうしう)駿州(すんしう)の物(もの)など名産(めいさん)す  くなからず