翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

木幡きつね - 翻刻

木幡きつね - ページ 21

ページ: 21

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かやうにうちながめ。やう〳〵 ゆくほどに。ふるつかにこそつ きにけり。きしゆごぜんのかへ らせ給ふと。はしたきつね のいひければ。ちゝはゝ聞も あへず。こはいかにとて。かけい で。此みとせがほどみえたま はねば。いかならんかり人などに もゆきあひ給ひて。かりま たの一すぢも。あたりたまふ らんか。またはたかいぬなどに も。くはれさせたまふらんと。 さま〳〵なげきくらせしに。 これはゆめかやうつゝかや。う れしき中にも。なみだに てたもとにすがりつき。あ らめづらしやこん〳〵。いづく におはせしぞこん〳〵と。の みいひければ。めのとせうな ごん。はじめをはりの事ども を。こま〳〵とかたりけり。ちゝ はゝきゝて。さてはかやうに ちかきあたりに。すみながらへ ておはせしに。いまゝでしらせ ざりし。せうなごんこそうら めしけれとて。一もんけんぞ