翻刻
さるほどに。かのあんじつには。
みやこの事のみこひしくて
すごし給ふ。さりながら。わか君(きみ)
の御さかへ。よそ〳〵ながらみた
まひて。うれしさかぎりなし。
わかぎみはいよ〳〵みねに
上り。はなを折(おり)たにの水(みづ)を
むすび。せうなごんもろともに。
みだの
みやうがう
となへをこなひ
すまし
給ひけり
かゝるちくるい
だにも
ごしやうぼだいの
みちをねがふ
ならひなり
いはんや人(にん)間(げん)として
などか此みちを
なげか
ざらんや
■やうにやさしき事
なれば
かきつたへ
申なり〳〵