翻刻
【右丁】
其四
【図】
【枠内】円山
【枠内】丸山いなり
【枠内】安国殿
【枠内】拝殿
【枠内】茅野天神
【左丁】
上人に帰(き)して登壇(とうたん)受戒(しゆかい)す天資(てんし)聰悟(さうこ)にして顕密(けんみつ)の教(をしへ)を
究(きは)む上人/没後(もつこ)上蓑に到(いたり)て長傳寺(ちやうてんし)を創(さう)し大(おほい)に法席(ほふせき)を
開(ひら)く人/呼(よん)て教海(けうかい)の義龍(きりやう)蓮苑(れんゑん)の祥鳳(しやうほう)といふ天正(てんしやう)十三年
雲誉(うんよ)上人の會下(ゑか)にあり同十七年八月/璽書(ししょ)を傳承(てんしやう)して
増上寺(そうしやうし)第(たい)十二世となる《割書:當寺(たうし)第(たい)|十二世たり》同十八年天下/安靖(あんせい)なるに逮(およ)
んて大に
大神君(たいしんくん)の眷顧(けんこ)を給ひ屡(しは〳〵)営中(えいちゆう)に請(しやう)せられて法要(ほふえう)を聴(ちやう)
受(しゆ)し給ひ崇信(そうしん)他(た)に異(こと)なり竟(つひ)に増上寺(そうしやうし)を修営(しゆえい)せられ
植福(しよくふく)の地(ち)となし給へり又
後陽成帝(こやうしやうてい)師(し)を宮内(きうない)に徴(め)して道(みち)を問(とひ)給ふ盛(さかん)に浄教(しやうけう)の深(しん)
旨(し)を陳(ちん)す 叡感(えいかん)ありて褒章(ほうしやう)を加(くは)へ新(あらた)に宸翰(しんかん)を染(そめ)給ひ
特(こと)に普光観智國師(ふくわうくわんちこくし)の号(かう)を賜(たま)ふ時(とき)に慶長(けいちやう)十五年七月十
九日なり元和(けんわ)六年/師(し)微恙(ひしつ)を示(しめ)【尓は誤】す嗣君(しくん)