翻刻!いきもの図鑑

コレクション: コレクション1(くずし字)

紅葉集 - 翻刻

紅葉集 - ページ 16

ページ: 16

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蔦の葉   葉形切込蔦の葉に似て春出 【挿絵】 葉より薄柿色常にかわらす       秋の頃うつの山を過るに蔦かつら       色付たる中に楓同しくちしほに       染め詠めに時をうつす此一種分て       葉形かわり朱の色すくれたれは       持帰りて植る                 実種  ゆめにても見せはや人にうつの山   秋のもみちのつたの下みち 水潜 秋の頃武州秩父の山路を過るに紅葉最中にて    山苔綿をさらす山川の岸に紅葉多く流れに移り    波を染梢の影沈て鮒金魚の如く鰌唐辛子に似たり農 【挿絵】 夫に近付川の名を尋侍れは四十八瀬の内寔を        水潜りと答ふ我もみちの水に潜るを賞美        せしゆへいふやといへは田夫いきまきあに虚        言をいふへいあれなる御堂を巡礼札所三十四番        水潜と奉申此村の名たんへいと高音に云て        去ぬ楓を詠て村里の古事をおかしくも聞        しよと楓の種を持帰りて植る実生葉形も        かわり秋の色随分見事也水くゝりと名付  行水になかれもやらぬもみち葉や   散らぬこすえをうつす山川   義延