翻刻
千里 出葉うすく紅色よくのち
うすかきとなり其後薄
紫とかわり不断のなかめ
あたかも遠村の秋の
【挿絵】 けしきをみることくなり
夏薄青くして秋の
色さま〳〵にたくひ
なし
前中納言定家
山もとのもみちのあるしうとけれと
しくれも露も色はみへけり
駒駐 葉形立田紅葉に似て青し秋
の紅葉すくれてよく見る人足を
とめ駒をひかへて詠めせし
ほと見事なりとそ又川を
【挿絵】 わたらんとする人紅葉の散る
木の下に駒をひかへてなかめ
せしともいへり
古今 よみ人しらす
立田川もみちみたれてなかるめり
わたらはにしき中やたへなん