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コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

雨宮風宮出儘略縁記 3巻 - 翻刻

雨宮風宮出儘略縁記 3巻 - ページ 9

ページ: 9

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こゝにかわづは つね〴〵あめがすき にてふだんあめとは 心やすくつき やいけるゆへあめひと つぶひそかにおちて かわづのかたへたづね きたりかねてかいるの うたをよむ事は すみよしめうじん【能の『白楽天』】 のはなしにてかくれ なき事なればなに とぞあまごいのうた よみくれよとたのみ けるさすればその うたにてんとうも かんおふありて あめをふらせと いゝつけらるゝは ひつでうなりと だんじ【弾指=つかの間】のものがたり たのみけるにかいる もよんどころなく うけやいけるがこゝ ろにおもふやう しよせんこのほう ぐらいのうたにて あめのふるといふ 事もおぼつか なしこれは おのゝ小まち さまへおたのみ もふすがよい とかねてうたの みちにて出て いりせし事 なれはそのよし ねがいけるにさつ そくあまこいの うたをよみた もふにより てんとうも そのうたにかん おうありしにや たゞしはなだ かき小まち がうたときゝ たまいてすこし 御ひいきのこゝろ にやあめを ふらすつもりに それ〳〵の 雨がゝりへ  いゝわたし  たまいける 【蛙】 〽かいるは  くちから  ともふ  すが  わたく  しも  こし   おれ  ぐらいの  くちず  さみは  いたし  ますが  あめを  ふらす    ことは  おもい    も  よらぬ  ことで   ござり    ます 〽あなたは   うたはよく   およみなさる  御きりやうはよし  わたくしがへび     だとみいれ    ますに    しかしみいれた   ところがとふか    はりやいが     なさそふだ 【小町】 〽そなたかそふして   いるところは  どふか三すけ  まつたり【三助舞ったり=操り人形】といふ   ものしやわい        の 【三助舞ったり:南京操り(糸操り)で獅子を舞わせる時の掛け声。またその芸のこと。『江戸語の辞典』/後に「待ったり」の字をあてて「ちょっとまった」の意味として使われるようにもなったとか。】