翻刻
せんたくや古右衛門は
あね のばゞあを
たづ ねんと
むかふ
三けんりやう
ちなりの人〳〵を
たのみかねたいこを持て
たぬきがふちかち
〳〵山のへんを
こゝろがけたづ
ねにでる
【台詞】
した
きりばゞア
やあい
ちやん〳〵〳〵【鉦の音】
【左ページ】
したきり
ばゞあやい
どん〳〵〳〵〳〵【太鼓の音】
ひばりはばゞあをかくまひ
すがたをやつしすゞめがゆくへを
たづねしにさらにゆくへしれす
こゝかしことさがすうち
したきりばゞあとたづね
にゆく人〳〵にであいばゞ
をかくまいしやうすをもの
がたりする
わたくしもいぜんは
はなはだおせわ
になりましたる
おばゞさまでござ
ればいのちに
かけておかく
まい申ます
おきづかい
なさるなと
はなす
【右ページ下へ】
さて〳〵
よい人に
あいました
さやう
なら
もふ
かへりませふ
と
みな〳〵
わかやへ
たち
かへる