翻刻
さて白さいこく【百済国】へわたり給ふみかたの御ふね
は四十八そうくんひやうのかす【軍兵の数】一千三百七
十五人也又いこくの舟は十万八千さうくん
ひやうは四十九万六千よ人也かのくにのも
のてうろうしていはくかたきくに也女人を大
將としてむかふ也とてうんか【雲霞】のことくせめき
たつてくはうこうをうたんとすその時かんしゆ
をうみの中に入給ひしかは大かい皆〳〵ひあかつ
て【干上がって】平ちのことしかのくにのものよろこひて
しほひ【潮干】につきてせめかゝりしかはすなはち
もとのかんしゆをとりあけ又まんしゆ【満珠】をかい
中になけ入給へはなみほうらいのことく
みなきつておほうみもとのことくにみち
しかはいこくのおんてきしほみつにうつ
もれて一人ものこらすしつみうせぬある
えんきにいはくひせんのくにさかのこ
ほりにましますかいしやうの宮にかのふた
つの玉をおさめ給ふかしらは二寸ありて
おのほそき玉なりとうん〳〵【云々=~という】