翻刻
人王第三十代きんめい天わう十二年に
あたりはしめて神明とあらはれ給ふ大
くしふにんちやう【補任帳】にはそうとく三年とも云
ひぜんのくにうさの郡れんたいし山のふ
もとたにのおくにかち【鍛冶】するおたな有その
すかたはなはたきたい【希代=世にもまれなこと】也大神のひえい是
を見つけてたゝ人にあらすとおもひて
五こくをたちて三年のあひたきうし
してのち御へいをもつていのりていはく
われ三年まて五こくをたちろうきよ【籠居=自宅に引きこもっていること】し
てきうしするそのすかたたゝ人にあらさる
なりもし神ならはわかまへにあらはれ給へ
といふこのときおきなうせて三さいは
かりのちうとあらはれて竹のえたに
のりてたくせんしての給はくわれは日
ほんの人わう十六代のうんたの天王也
われはうれいけんいりき【威力=神仏のもつ力】しんつう【神通】大
しさいわうほさつといへり