翻刻
【右丁】
一種 はるゆきのした
いわぶき
野州(やしう)日光山(につくはうさん)にあり
葉(は)の形(かたち)円(まる)く欠刻(きれこみ)
なく雲頭(うんとう)の鋸歯(かゝり)
ありて積雪草(せきせつさう)《割書:うつぼ|くさ》
に似(に)たり花は虎耳(こし)
草(さう)《割書:ゆきの|した》に似(に)て小(せう)也
【左丁】
一種
きくぶき
信州(しんしう)木曽(きそ)及(およ)ひ深(み)
山(やま)中に産(さん)す葉(は)の
形いわぶきの如(こと)く
厚(あつ)く緑色(みとりいろ)夏秋の
間(あいた)茎(くき)を抽(ぬきんし)て五弁
の小白花を開(ひら)く
【版心の中央部】
きくふき
【二行七字目~「のし」は別の字の上から書いたように見える】
【二十行二字目~「茎を」は別の字を消した上から書かれているように見える】
【二十四行一字目「き」の右下に何か字を塗り潰したような跡有】