翻刻
【右丁】
一種
づだやくしゆ《割書:信|州》
づだは喘嗽(せんさう)を云 此物(このもの)よく哮喘(かうせん)を
治(し)する功(こう)あり故(ゆへ)に名(な)つく駿州(すんしう)富(ふ)
士(し)野州(やしう)日光山 等(とう)に葉はちやるめる
さうに似(に)て茎(くき)高(たか)さ七八寸 小葉(せうやう)両(ふたつ)
附生(ふせい)し末(すへ)に穂(ほ)をなして五弁(いつへら)の
小白花を開(ひら)く其実(そのみ)船(ふね)の形(かたち)をなす
【左丁】
一種
やまゆきのした
葉(は)長(なか)く加条(かしやう)《割書:ゑの|き》に似(に)て幅(はゝ)
五六分 長(なか)さ一寸余又 夜(や)
落金銭(らくきんせん)《割書:ごじ|か》にも似たり背(うら)
淡紫色(うすむらさきいろ)夏月(なつ)二三寸の茎(くき)
を抽(ぬきんし)て穂(ほ)をなし小砕黄(せうさいわう)
白花(はくくは)を開(ひら)く根(ね)の傍(かたはら)に短(みしか)
き鬚(ひけ)を引(ひい)て苗(なへ)を生す
【版心の中央部】
やまゆきのした