東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

絵本写宝袋 9巻 1之巻 - 翻刻

絵本写宝袋 9巻 1之巻 - ページ 21

ページ: 21

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浮舟(うきふね)《割書:宇治(うぢ)十 帖(でう)の内》【見出し囲み文字】 【扇の上方】 【右丁】 此 浮舟(うきふね)は東屋(あづまや)の 君(きみ)ともいふとなり 光源氏(ひかるけんじ)の御 子(こ) かほる中将(ちうじやう)の しのびづま にて宇治(うぢ)に おはしけるを 京にすま せばやと 三 条(でう)に 家作(いゑつく)らせ たまふ又 源氏(げんじ)の 御 弟(おとゝ)匂(にほふ) 兵部卿(ひやうぶきやう) のみやは 【左丁】 ある夜(よ) 中 将(じやう)に にせて しのびて あひ給ひ しづかなる 所にて 契(ちぎ)らんとて うき舟(ふね)の君(きみ)を ぬすみいだし 舟(ふね)にのりて 宇治川(うぢがは)にいで たまひしてい也 雪(ゆき)の夜(よ)のけしき 月は二十日あまりの ていなり 【扇の内側】 橘(たちばな)の 小嶋(こじま)は 色(いろ)も かはらじを 此(この) 浮(うき) 舟(ふね) ぞ ゆく  ゑ しら  れぬ 【扇の下方】 【右丁】 月(つき)ごふんつきのわき紺(こん) 青(ぜう)かすり水(みづ)極(ごく)ざい色(しき)の ときはこんぜう銀 泥(でい) にて水(みづ)のしはを かく其外(そのほか)は あいろう なり 浮舟(うきふね) 表着(うはぎ) ちや 又は ゑんじぐ 【左丁】 にほふ宮(みや) ひたい ごふん うす くま 殿上(てんじやう) 眉(ま) ゆ べん ほかし 直衣(なふし)白(しろ) 紋(もん)銀でい 又あいのぐ こんぜう 地(ぢ)もん 三重(みゑ)だすき さしぬきむらさき