翻刻
【右丁】
【隅黒囲みの中】
林間(りんかんに)《振り仮名:煖酒焼紅葉|さけをあたゝめてこうようをたく》
《割書:白氏文集(はくしぶんじふ)》
石上(せきしやうに)《振り仮名:題詩払緑苔|しをだいしてりよくたいをはらふ》
高倉院(たかくらのいん)紅葉(もみぢ)を
愛(あい)し大内(おほうち)に
植(うへ)たまひしが
来夜(あるよ)
野(の)わけ
はした
のふ吹(ふき)て
こと〴〵く
ちり
たるを
朝ぎよめの
仕丁(じてふ)ども
かきあつめ
【左丁 下部】
さむき
朝(あした)
酒(さけ)を
あたゝ
むる
たき
草(くさ)に
し
たる
てい
なり
【同 上部】
鍋(なべ)
金(かな)
輪(わ)
墨(すみ)仕立(したて)
蓋(ふた)にゝ色(しき)
土器(かはらけ)黄土(わうど)ぐ
火勢(くわぜい)金 泥(でい)
朱(しゆ)きをひ
煙(けふり)うすずみ
かすり
楓葉(もみぢ)朱(しゆ)
朱(しゆ)ずみ