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【上段】
○膳(ぜん)はめしより喰(くい)はしめ汁(しる)さい
とくふべししるより汁さいより
菜(さい)へわたるへからすはしをながく
ぬれぬやうに心得てくふへし
○かよひは皆(みな)こしをのして盆(ぼん)
にてかよふべし只めしはかりは
手にていとぞこをつまみ取り
もるべしふちをいとふまじき
ためなり
○めんるいはつねのやうにくふべし
さして子細(しさい)なし但(たゝ)しそば切も
本式(ほんしき)はしるをかけす素麺と同
しやうにしてくふべし
○粽(ちまき)の食(くい)やうさして子細(しさい)なし
女の品(しな)よき処にくふべし惣じて
古実(こじつ)をしりかほにものをくふべ
からずけつく見くるしき物也
○ 吸(すい)ものは汁(しる)をすいて後(のち)みを
くふべしかへぬもの也 惣(そう)じて
【下段】
僧正遍昭(そうじやうへんぜう)
天津風(あまつかせ)雲(くも)の
かよひぢ
吹(ふき)
とぢよ
乙女(おとめ)の
すがた
しばし
とゞめむ