← 前のページ
ページ 20 / 116
次のページ →
翻刻
【上段】
喰(くい)さしてふたをして置(おく)くは
ちそうの料理(りやうり)をたばふ心也
○まんちうは本めんるい也 本式(ほんしき)は
汁をそゆる物也地下にては
くわし同前也二つにわり右を
紙(かみ)の上に置左りよりくふべし
○香(かう)をきくは左りの手に居(す)へ
右の手にてそと覆(おほ)ふへし
鼻(はな)へちかくよすべからず手をもつ
て匂(にほ)ひをかぐはあしゝ但し
覆(おほ)ふはあらず右をそゆる也
○花(はな) を見るもかけ物(もの)を見るも
其まへの畳(たゝみ)のはしより左りの手
をつかへ見るべし床(とこ)まへの畳へ
のるべからずみたりにほむべからず
只(たゞ)感(かん)して心にほむる成べし
○濃茶(こいちや)勝手(かつて)立ならは上座(じやうさ)の一尺
ほどまへに茶(ちや)わんを置(おき)但しふく
さを先(さき)に置ふくさの二寸斗
わきに茶わんを置立べし
【下段】
河原左大臣(かはらのさだいじん)
みちのくの
しのぶもぢ
ずり
誰(たれ)ゆへに
みたれそめ
にし
我(われ)ならなくに