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【上段】
○貴人(きにん)のまへにてはなをかまんと
おもはゝそと其間(そのま)を立てかむ
へし
○他(た)へゆく折紙等をみだりに見る
べからず人のまへにて爪(つめ)をとり
かみをすく事ずいぶん心得て
たしなむべし
○酒(さけ)の中(なか)ばにむさと立(たつ)べからず
又 盃(さかつき)を見て立事(たつこと)あしゝ
○其(その)外たしなむへき事りんき
のふかき男(おとこ)まじりのみだりなる
ふるまひ夫(おつと)の留主(るす)に若きお
のこをよびあつめ雑談(ざうだん)はなし
大わらひしばゐずきのいた
ずら成る朝寝(あさね)のきづいなる我
か家内(かない)はんしかうして富貴(ふうき)なる
とも他人のひん成る事を
わらふべからず女は平生(へいぜい)の心
ちいさきものゆへ此事第一に
心得よく〳〵つゝしむべし
【下段】
藤原敏行朝臣(ふぢはらのとしゆきあそん)
住(すみ)のえの
きしに
よる
なみ
よる
さへや
夢(ゆめ)のかよひぢ
人(ひと)めよぐらん