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【上段】
尼将軍(あましやうくん)
北條時政(ほうしやうときまさ)の女(むすめ)右将軍頼(うしやうくんより)
朝(とも)の御台(みだい)也 義経(よしつね)失(う)せ
玉ひて後(のち)静(しつか)を鎌倉(かまくら)へ召(めさ)
れ鶴岡(つるかおか)にて舞(まひ)を見給ふに
只(たゝ)義経の別(わか)れをおしみたる
ろうようをうたひかなで
けれは頼朝(よりとも)大きにいか
り玉ふを政子(まさご)しゐて是を
いさめしづかをめぐみ
給ふ政子 君(きみ)におくれ
玉ひて天下の政事(せいし)を
司(つかさ)どり尼将軍としやうじける
【下段】
文屋康秀(ぶんやすひで)
吹(ふく)からに秋(あき)の
くさきの
し
ほ
るれば
むべ山(やま)かぜを
あらしといふらん