← 前のページ
ページ 34 / 116
次のページ →
翻刻
【上段】
鎌田妻(かまたがつま)
鎌田兵衛(かまたひやうゑ)か妻(つま)長田庄司(おさだしやうじ)
か女(むすめ)也 父(ちゝ)長田 主人(しゆじん)たる
義朝(よしとも)をはかつて浴室(ゆどの)に
おいてさし殺(ころ)し聟(むこ)鎌田
を討取(うちとり)たるよし鎌田か妻
きゝてかゝる不忠(ふちう)不 道(どう)の父(ちゝ)
と同(おな)じからんやとて幼子(おさなご)
をうばにだくして自殺(じさつ)して
失(うせ)ぬ頼朝 世(よ)に出給ひて
長田を討取(うちとり)鎌田か子孫(しそん)を求(もとめ)
玉ひしに女子(によし)なりけれは父母
の忠節(ちうせつ)の恩(おん)厚(あつ)く報(ほう)し玉ひし也
【下段】
源宗于朝臣(みなもとのむねゆきあそん)
山(やま)ざとは
冬(ふゆ)そ
さびし
さ
まさり
ける
人(ひと)めも草(くさ)も
かれぬとおもへば