Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション2

BnF. Département des manuscrits. Japonais 328 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 328 - ページ 36

ページ: 36

翻刻

【上段】  新田忠常(につたたゞつね)が妻(つま) 忠常(たゞつね)おもき病(やまひ)に臥(ふ)す其妻(そのつま) 我身(わがみ)を以て其 病(やまひ)にかわらん事 を三島明神にいのり已(すで)に夫(おつと) の本服(ほんぶく)を得たり其後(そのゝち)三島(みしま) 明神へ参詣(さんけい)せしに江尻(ゑしり)の 渡(わた)しにて高波(たかなみ)の為(ため)に舟(ふね)を くつがへす船人(ふなびと)従者(じうしや)委々(こと〳〵)く 助(たす)かり新田つまも已に助(たす)か りけれとも一たひ明神に夫の命(いのち) をいのりて其(その)加護(かご)を得たり今(いま)我(わが) 命(いのち)を明神の召し玉ふならんとて 再(ふたゝ)び波(なみ)に入にけり 【下段】  壬生忠岑(みぶのたゞみね) 有明(ありあけ)の  つれなく みえ し わかれ   より あかつき   ばかり うき物(もの)はなし