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【上段】
和泉(いづみの)三郎が妻
和泉三郎 妻(つま)は佐藤庄(さとうせう)
司(じ)が女(むすめ)也 家衡(いへひら)義経(よしつね)を
討(う)たんとはかりけるに上
分一人 組(くみ)せず我舘(わがやかた)に
立籠(たちこも)り已(すで)に落城(らくじやう)の日
つま二人の子(こ)をさし
殺(ころ)し夫婦(ふうふ)表(おもて)にうつて
出(い)て四 角(かく)八 面(めん)に切立(きりたて)
城(しろ)に火(ひ)をかけついに
自害(じかい)してうせぬ
【下段】
藤原興風(ふちはらのおきかぜ)
誰(たれ)をかも
しる
人(ひと)に
せむ
高砂(たかさこ)の
松(まつ)も
むかしの友(とも)ならなくに