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【上段】
有馬湯山(ありまゆのやま)の由来(ゆらい)
○摂州有馬山温泉(せつしうありまやまおんせん)の
由来(ゆらい)は往昔(そのかみ)人皇(にんわう)三十五代
舒明天皇(じよめいてんわう)三年秋九月
此所に御幸(みゆき)成(な)り給ひ三ヶ月
湯(ゆ)つぼに差入(さしいり)たるをゑいらん
まし〳〵て
三日月(みかつき)のしほ湯(ゆ)にうつる
影(かげ)見れば
かた輪(わ)もなをる
七日〳〵に
三ヶ月も半月にしてかた
輪(わ)の形(かたち)なり七日〳〵十四日
此 湯(ゆ)に影(かけ)をさし入て満月(まんけつ)
【下段】
平兼盛(たいらのかねもり)
忍(しの)ぶれと
いろに
出(いで)に
けり
わが
こひは
物(もの)やおもふと
人(ひと)の
とふまで