翻刻
【上段】
鏡(かゞみ)の由来(ゆらひ)の事【四角で囲む】
夫 鏡(かゞみ)のおこりは天地ひらけて
後いさなきの尊(みこと)の御 時(とき)白
銅鏡(ますみのかゞみ)ありしといふ事ふるき
史(ふみ)にもしるし侍(はへる)といへども正(まさ)
しくは天照(てんしやう)太神宮の御 願(ぐわん)
をうつしてゐ給ふより始(はじま)る
とかやこのかゝみを八咫(やた)の
かゞみと申奉る此 宝(たから)の鏡(かゞみ)
を見まさん事 吾(われ)を見るが
如(ごとく)く【送り仮名のダブリ】すべしと太神宮の神
勅(ちよく)にまかせ則(すなはち)天照(てんしやう)太神宮
の御 神体(しんたい)とあかめさせ奉り
代々(だい〳〵)の帝(みかと)此 神鏡(しんきやう)と同し
御殿(ごてん)にましませけるが人皇(にんわう)
【下段】
持統天皇(ぢとうてんわう)
春過(はるすき)て夏(なつ)
きにけらし
白妙(しろたへ)の
衣(ころも)ほす
てふ
あ
ま
の
かぐ
山(やま)