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嬉しさよとてしゝうのないしとうち
つれて都へのほり給ひけり心の内いかは
かりうれしくおほしけん仏神三ほう
のかこ【加護】おはしけれはなみ風たへなく上り
給ふ程にはやくとはへつき給ふ御む
かいの人〳〵かすをしらすまつせんそなれは
とて三条へ入せ給へははりまのつほね
四位の少将あはてさつき内より出けり
あら物さわかしやまつしはらくおわせよ
かし物かたりせんと有しかともうし
ろをたにも見かへらすして出る兵衛の介
とのあけんもおそく候へとてきさきの
御かたへそまいりたまへと申せはきさ
き出させ給ひてわかれまいらせし時の
かなしさ今の嬉しさはいつれをろかな
らすとて嬉しなからなき給ふ兵衛の介
殿これを御らんしてかくなん
ふえ竹のなきしうきねも忘られて
うれしきふしを見るに付ても
かきくとき給ふきさきのたまふやう我より