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コレクション: 養蚕の書

山繭養法秘傳抄 - 翻刻

山繭養法秘傳抄 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

もし来(きた)らばもちにてさすべし《割書:所によりてはこ|ともいふ》 見(み)のがす時はともをよび後(のち)々多(おほ)くきたる也 ○右に図(づ)する如(ごと)く鳥(とり)よけを拵(こしらへ)るなり ○弐度目 休過(やすみすき)暖和(たんわ)の目を見定(みさだ)め《振り仮名:す囲|簀かこひ》の内より 立(たち)木へ写(うつ)すなり ○高さ壱丈 横(よこ)四尺四方位の木へ虫数(むしかず)五十位付べし 但 餌葉(ゑは)の多少(たせう)による也 ○水を打(うつ)に及ばず土気(どき)あるゆへなり ○餌葉(ゑは)有(ある)に随(したが)ひ種(たね)壱升分壱人にても又は弐升 壱人にても自由(じゆう)に飼(かい)立るなり ○平地(ひらち)よしあまり高山(たかやま)は悪(あし)し ○朝(あさ)はやく起(をき)て場所(ばしよ)へ行(ゆく)べし朝は鳥(とり)来(くる)るなり 別而(わけて)心をつくへし ○繭(まゆ)懸(かけ)候 節(せつ)野鼠(のねつみ)木鼠(きねつみ)狐(きつね)烏(からす)の類(るい)取(とる)故(ゆへ)に虫(むし)の いたまぬやうに早(はや)く枝(ゑだ)共に鋏(はさみ)とり左の図の如く 縄(なわ)にかけ置べし ○桶飼(をけがい)と違(ちが)ひ風雨(かせあめ)のうれひなし心易(やす)き飼(かい)やう なり又壱ヶ年 飼立(かいたつ)れば自然(しぜん)と枝々には残(のこ)しの 繭(まゆ)ありて種(たね)を生(しやう)じ明年(あくるとし)より種を蒔(まく)に及(をよ)ばず して虫生ずるなり今 西国(さいこく)及(をよび)中国(ちうごく)辺(へん)にて山に 生る土地(とち)多(おほ)く是(これ)を取(とり)女(おんな)の手業(てわざ)にする所(ところ)多し 又 東国辺(とうこくへん)にも繭(まゆ)山林(さんりん)に多(おほ)き処(ところ)あるよし