翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

絵本物見岡 - 翻刻

絵本物見岡 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

 東第一の大市 なり極月十七  八日にかぎり 往来(おうらい)は馬(むま)駕籠(かご)を とゞめ船は   川を せましとす 陣笠(じんがさ)は朝霜(あさしも)にきら めきわたり革(かわ) 羽織(はをり)のいかめし きは 潤(くわつ)達(だつ)なり 蕎麦切(そばきり)は裏(うら) 店をかりて 仕込(しこみ)餅(もち)は 十五日より 竹の皮(かわ)に    つゝむ 醴(あまさけ)は嘉例(かれい)と        なり 燗酒(かんさけ)はたちなから 呑(のむ)にさだまる 商(あきない)物に千代(ちよ)を つむらんと     よまれし 為頼卿(ためよりきよう)は 猪牙(ちよき)にて 市にたゝれ  つらんかいふかし