翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

絵本物見岡 - 翻刻

絵本物見岡 - ページ 8

ページ: 8

翻刻

春(はる)の頃 うらゝ  なる日 汐干(しほひ)とて なまめ   ける女 若(わか)とのはら  うちましり われ  おとらしと 貝(かい)を 拾ふさまも   おかし 海原(うなはら)は    八十限(やそくま)の 霞(かすみ)をへだて 房総(ほうそう)の 両州をなゝめに 真帆片帆(まほかたほ)の いて入る舟に  目をよろこはしめ 殊(こと)に文(ふみ)月廿六日夜は 万客群集(まんきやくくんじゆ)して 昼夜を わかたす まことに 喜見城(きけんぜう)   とも いうへし