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【右頁】
大将殿より御つかひありていらせ
給へと申けれときくもいれたまはす
御つかひひまなくまいりけれとも
おはせすしてその夜もなきあかし
て夜もすからなけきつゝいまは人
にもしたかひまいらせはこそこれから
ゆきかたしらすあしにまかせてと
にもかくにもなりなんとふかくおほし
けれともわか君をいま一め見はやと
おほしめして殿へおはしましてわか
御かたにわたらせ給てあはの
つほねにわか君くしてまいれと
おほせけれはいたきたてまつりて
【左頁】
まいりたりいたきまいらせてつく〳〵
まもり給へはわか君いかゝおほしけん
うちゑみ給へりにほやかなる御すかた
うつくしくはゝ君の御おもかけ
さなからおほしいて給ふあなむさん
やなはゝにこそわかれめ又われに
さへすてられてはたれかなんちを
あはれみはくゝむへきとてはら〳〵と
うちなき給ひてわか君いたき
なからあねきみの御かたへまいり
給ひていまは此こをあはれむへき
人も侍らすはゝにもわかれ又みつ
からもおもひたつ事侍れはみなしこ