← 前のページ
ページ 507 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻八 〇一
みちける日御/幣(へい)のしでにかきつけ侍ける
かはらんといのる命はおしからて
さてもわかれんことそかなしき
かくよみて奉けるに神感有けん挙周(たかちか)が病よく
成にけり母下向して悦ながら此やうを語に挙周
いみじく歎て我いきたり共母をうしなひては何の
いさみかあらんかつは不孝の身なるべしと思て住吉に
詣て申けるは母われにかはりて命をふるべきならば
すみやかにもとのごとくわが命をめして母をたすけ
させ給へと段々いのりければ神あはれみて御た