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翻刻
【柱】古今巻十三 〇四
御階のまへをへて楽屋へ向ひて右大臣は笙を吹両納言
は笛をふかれけり中宮権ノ太夫/将通(まさみち)卿も同く楽屋に
向て鞨鼓(かつこ)をうたれけり隆(たか)長朝臣/実定(さねさた)青海波(せいがいは)をま
はれければ左大臣一家の人々を卒(そつ)して楽(がく)屋へむかひ給
垣代(かきしろ)には左大臣笙民部卿宗輔卿笛/季兼(すゑかね)朝臣/篳篥(ひちりき)
舞人光時東の輪ほとりにゐて詠(ろく)【詠(うた)ヵ、(えい)ヵ】をとなふ師(もろ)仲朝臣
童(わらは)胡飲酒(こいんしゆ)を舞けるに曲おはりて退(しりぞ)きけるを御座
のかたはらにめされて関白殿御あこめとりて給はせ
けり扇にかけて舞て退きけるを右大臣童を扶(ふ)
持(ち)し給て右の肩(かた)に御衣(ぎよい)をかけ左手に笏(しやく)を持て