翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻43-45 - 翻刻

本草図譜. 巻43-45 - ページ 66

ページ: 66

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【右丁】  しはなは武州 砂村(すなむら)海浜(かいひん)砂地(すなち)に春月 宿根(ふるね)より生(せう)す葉(は)は香蒲(かうほ)《割書:か|ま》に似(に)て甚(はなは)た  小く韮(きう)に似(に)て又 短(みしか)く厚(あつく)して硬(かた)く高(たか)さ六七寸 夏月(なつ)葉の中に長(なか)き穂(ほ)を生(せう)す形(かたち)  綿棗児(めんさうし)《割書:つる|ほ》の如(こと)く花(はな)黄白(わうはく)色 実(み)は韮(きう)に似(に)たり根(ね)■【注】韮(きう)に似(に)て瘠(やせ)たり稍(やゝ)臭(しう)  気(き)あり此(これ)水韮(すいきう)の類(るい)なり尾州(ひしう)にては食用す葉(は)鹹味(かんみ)あり 葱(さう) き《割書:和名|鈔》 ひともし ねぎ ねぶか ふゆねき   おほねき 積翠(せきすい)《割書:名物|方言》 青葱(せいさう)《割書:鎮江|府志》   常葱(しやうさう)《割書:茖葱|条下》 四季葱(しきさう)《割書:医学|入門》  武州 岩附(いわつき)下野(しもつけ)の梅沢等(むめさはとう)名産(めいさん)なり葉は竹筒(たけつゝ)に似(に)て粉緑色(ふんりよくしよく)一根三四  葉 臭気(しうき)あり夏月花あり此をぎぼうしといふ韮(きう)の花に似(に)て白色 毬(きう)  をなす実(み)黒色なり根白色にして長(なか)し又わけきと云 物(もの)は形冬葱に  似て細長(ほそなか)く一根叢生すこれねきの根を分(わけ)て栽(うゆ)る物なり鎮江府(ちんこうふ)  志(し)に科葱(くわさう)といへり 【左丁 文字無】 【注 ■は「は」ヵ。二つの字が重なっているように見える。国立公文書館デジタルアーカイブでは「は」(『本草図譜巻之45・46』コマ7  https://www.digital.archives.go.jp/img/4676184)。】 【四行十三字目「韮」は別の字の上から書き直している】