翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻43-45 - 翻刻

本草図譜. 巻43-45 - ページ 78

ページ: 78

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【右丁】 葫(こ) おほびる《割書:和名|鈔》 にんにく ろくとう《割書:大和|本草》  初(はしめ)一塊(いつくわい)を栽(う)ゆこれをひとつびる《割書:和名|鈔》漢名 独子葫(とくしこ)一名 独蒜(とくさん)《割書:附|方》独頭蒜(とくとうさん)《割書:同|上》独顆(とくくは)  蒜(さん)《割書:発|明》をいふ葉(は)は水仙(すいせん)に似(に)て三稜(さんれう)ありて尖(とか)り臭気(しうき)強(つよ)し夏月 茎(くき)を抽(ぬきんし)て白花(はくくは)簇生(そくせい)す小(せう)  蒜(さん)の花に似(に)て大なり実(み)三稜(さんれう)あり根皮(こんひ)紅色(こうしよく)なり保昇(ほせう)の説(とく)ところ是(これ)なり 一種 つるくび《割書:江|戸》  苗葉(へうやう)相似(あいに)て長大(てうたい)茎の先(さき)曲(まか)るゆへにつるくびと名(な)づく実(み)は茎(くき)の中央(ちうわう)に生(せう)す根  白色食用に良(れう)なり保昇(ほせう)の説(とく)ところ是(これ)なり根(ね)は皆六七弁 集(あつま)りつく  正月 五辛菜(こしんさい)を食して発生(はつせい)の気(き)を助(たす)け邪気(しやき)を避(さく)るためなり食(くろ)ふ  ことを忌(いむ)は五辛(こしん)に非(あら)す五種にて此は各区(まち〳〵)にて大同小異(たいとうせうい)あり令(れい)の義(き)  解(け)に大蒜(たいさん)《割書:にん|にく》茖葱(かくさう)《割書:きやうしや|にんにく》慈葱(しさう)《割書:ね|き》蘭葱(らんさう)《割書:本朝食鑑にはあさつきとす|梵鋼経【梵網経ヵ】には蒜を蘭葱といふ》興(こう)  渠(きよ)《割書:阿魏なり木之部に見本|朝食鑑には蘹香とす》也といへり月令通攷(れ[け]つれいつうかう)に正月之 節(せつ)《振り仮名:食_二 五辛_一|こしんをしよくして》以(もつて)《振り仮名:辟_二|れい》  《振り仮名:厲気_一|きをさく》五辛(こしんへ[はヵ])謂(いふ)_二蒜(さん)《割書:ひ|る》葱(さう)《割書:ね|き》韮(きう)《割書:に|ら》蘿蔔(らふく)《割書:たい|こん》薑(きよう)_一 ̄と《割書:せう|か》事林広記(しりんくわうき)に《振り仮名:引_二風土記_一|ふうときをひいて》  云 元日(くわんしつ)《振り仮名:食_二 五辛_一|こしんをしよくし》《振り仮名:練_レ形|かたちをねる》注(ちうに)云 辛菜(しんさい) ̄は《振り仮名:所_三以助_二 五臓_一|こさうをたすくるゆへん》【注】五辛(こしんは)即(すなはち)大蒜(たいさん)《割書:にん|にく》小蒜(せうさん)《割書:ひ|る》  韮(きう)《割書:に|ら》蕓薹(うんたい)《割書:な》胡荽(こすい)《割書:こゑん|とろ》是(これ)也といへり本朝食鑑に或(あるいは)曰(いふ)葱(さう)韭(きう)大蒜(たいさん)小蒜(せうさん)  也といへり古今(こゝん)書(しよ)に仍(よつ)て品(しな)異(ことに)なり 【左丁 文字無】 【注 「所_三以」は「所_三-以」ヵ。ルビ九字目「ゆ」は書き直しているように見える。】 【十三行十七字目~「各区」のルビ「ち」は書き直しているように見える】 【十七行四字目~「食_二 五辛_一」のルビ五字目「し」は別の字(「く」ヵ)の上から書いている】