翻刻
【右丁 白紙】
【左丁】
抑昔(そも〳〵むかし)我朝(わかちやう)にさがの帝(みかど)の御
左大臣(さたいしん)公覚(かうくう?)ともてならひなき
臣下一人おはします然共公覚
に御代をつくへき御子なく
かくてはいかゝすへきと大和(やまと)の国(くに)
はつせの寺に詣して悲願懸
せぬ観音(くわんおん)のりしやうをあふき
三十三度のあゆみをは□□□
子をこそし給ひけれ今□□□
めぬ観音のねかひのほともはや
みちて程なく御子をまふけ給ふ
しかも男(なん)□にて御(□)座(さ)□□夏(なつ)□
の□な□□花も□□□□□だ