東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 5 江戸名所図会

江戸名所図会 20巻 巻之2 - 翻刻

江戸名所図会 20巻 巻之2 - ページ 2

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【見返し】 【前「両国橋」の続き】 【左丁】  連(つら)ね燈(ともしひ)の光(ひかり)は玲瓏(れいらう)として流(なかれ)に映(えい)す楼船扁舟(ろうせんへんしう)所(ところ)せくもやひつれ  一時(いちし)に水面(すゐめん)を覆(おほ)ひかくしてあたかも陸地(りくち)に異(こと)ならす弦歌(けんか)鼓吹(こすゐ)は  耳(みゝ)に満(みち)て囂(かまひす)しく実(しつ)に大江戸(おほえと)の盛事(せいし)なり     此(この)人数(にんしゆ)舩(ふね)なれはこそすゝみかな   其角     千人か手を欄檻(らんかん)やはしすゝみ    同     このあたり目にみゆるものみなすゝし 芭蕉 清水如水宅地(しみつしよすゐのたくち) 横山町(よこやまちやう)に住(すみ)けるといへり如水(しよすゐ)は藤根堂(とうこんたう)と号(かう)す狂(きやう) 歌(か)に名(な)あり《割書:常(つね)に酒(さけ)をたしめり酔(ゑは)さる時(とき)はしほ〳〵として猥(みたり)に言語(けんきよ)を発(はつ)する|事なく酒(さけ)を飲(いん)する時(とき)はのひ〳〵として勢(いきほ)ひよくはひあるきけれは》  《割書:とて人(ひと)名付(なつけ)て藤根堂(とうこんたう)と呼(よひ)けるとなり按(あんする)に雄長老(いうちやうらう)卜養(ほくやう)又/近(ちか)くは九州(きうしう)の甚久(しんきう)|法師(ほふし)抔(なと)各(おの〳〵)狂哥(きやうか)に名(な)ありて家集(いへのしふ)もあれと此(この)如水(しよすゐ)は名(な)さへしる人まれなり》  如水(しよすゐ)一時(いちし)大和国(やまとのくに)法隆寺(ほふりうし)に蔵(さう)する所(ところ)の賢聖(けんせい)の瓢(ひさこ)といへる器物(きふつ)を  見(み)て後(のち)瓢(ひさこ)に彫物(ほりもの)をする事を得(え)たりしかも鈍刀(とんたう)を用(もち)ひて  其巧(そのかう)尤(もつとも)絶妙(せつめう)なり依(よつ)て其需(そのもとめ)多(おほ)かりけれは此(この)匏瓜(ひさこ)の為(ため)に身(み)を  押(おさ)へられたりとの意(ゐ)にて自(みつか)ら迷淵蟠鯰候(めいゑんはんねんこう)とそ名(な)のりける住家(ちゆうか)