翻刻!いきもの図鑑

コレクション: コレクション1(くずし字)

畫本野山草. [1] - 翻刻

畫本野山草. [1] - ページ 19

ページ: 19

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【右丁】 [小苑草(せうえんさう)]宿根(ふるね)より春(はる)生(しやうず)葉(は)はしをんより短(みじか)くよこへ少(すこ)しひろく 初生(しよせい)地(ち)に数茎(すけう)出(いで)て五六 尺迄(しやくまで)にのび立(たち)花しをんのごとくにて白し又 小(こ)しをんと云草あり花 極(きは)めて小(こ)りんにして白し草立(くさだち)葉ともしをん のごとくにて小草(こくさ)也二尺ばかりのび立(たつ)花なり七八月はなさく 【縦罫線】 [桔梗(きけう)] 花 数(かず)多(をゝ)しるりの一重るり八重白一重白八重紅ひとへ紅八重 南京(なんきん)さらさは白にるりのしぼり入大りん南京さらさ咲(ざき)と いふはつねの花よりひらたく咲 扇桔梗(あふぎぎゝやう)といふはさらさ咲より葩(はなびら)たくましく 咲也又 咲分(さきわけ)有黄の桔梗有せんだい桔梗 車(くるま)桔梗有六七月花有和名ありのひふき 【縦罫線】 [下野(しもつけ) 線繍菊(せんしうぎく)] 花のかたちさくら川草のごとく本紅色葉もみぢに似て 茎(くき)ほそし白花有うすいろあり白花の方は葉あつくき れあさし草下つけといふあり日光(につくはう)しもつけともいふはな葉共 に紅の方にをなしくさたちのひず小草(こくさ)なり鳳凰草(ほうわうさう)と いふもはな葉ともに同じはのきれこみしもつけの葉 よりは丸し三種ともに同じものなり五六月はなあり 【縦罫線】 [芙蓉花(ふようくは)]葉は桐(きり)に似たれとものこぎり有て葉うすし葉両方へ 【左丁】 [《割書:一名は木蓮(もくれん)|芙蓉の名二つ》 《割書:有水に生(しやうず)るを|草芙蓉といふ》 《割書:荷花(はす)也 陸(くが)に|生るを木芙蓉》 《割書:といふ》] 一 對(つい)付(つく)大さくさぎのごとく又花はむくげに似たれども大 く一重あり八重有千重有色大白有大紅有 薄紅(うすべに)あり しの立(たち)高(たか)さ一丈斗有もあり又一尺斗有も花咲一尺斗有とき は草立(くさだち)一 丈斗(じやうばかり)有は木立(こだち)に成也 古枝(ふるえだ)よりわかばへ出て牡丹に同し 【縦罫線】 芙蓉(ふよう)八九月 ̄の内(うち)開(ひらく)有(あり)_二拒霜之名(きよさうのな)_一 一名(いちめいは)木蓮(もくれん)一名 ̄は木(もく) 芙渠(ふきよ)楚詞(そしに)搴(かゝぐ)_二夫容(ふようを)於 木末(もくばつに)_一有(あり)_二大紅(たいこう)粉紅(ふんこう)白(はく) ̄の三色(さんしき)_一又(また) 有(あり)_二酔芙蓉(すいふよう)_一 一日之内(いちにちのうち)花容(はなのかたち)三変(みたびへんず)由(より)_レ白(はく)而(して)淡紅(たんこう)桃紅(とうこう) 丸子(まろきみあり)芙蓉 一枝(いつし)土(つちより)開(ひらく)花(はな)幾色(いくいろぞ)一本上(いつほんのうへに)有(あり)_二 九色(くしき)_一魏文(ぎのぶん) 帝(てい)有(あり)_二芙蓉園(ふようえん)_一括異志(てんゐし)有(あり)_二芙蓉館主(ふようくわんしゆ)芙蓉 城(じやう)_一 【縦罫線】 [紫藤(やまふぢ)]花の形(かたち)豆(まめ)の花に似(に)たり色紫そとびらの色うすし内びら いろこいむらさき也葉はぬるでに似たり一じくに葉十一二三まい 斗有花 茎(くき)に連(つら)なりさがる咲(さき)じくの長さ三尺 余(よ)有是は野田藤(のだふぢ) 又山藤は茎みじかく花も少し赤し白藤は花大くして茎短し しの立 蔓(つる)にして木にまとふ白藤は花早し紫ははな遅(をそ)し三月咲なり 【[ ]内の文字は枠で囲まれている。続きの文章はその枠の下から始まる。ただし、八~九行目七行目の下に書かれている。】 【三十八行六~八字目「括異志」の読みは「かついし」ヵ。「括」のルビ「てん」は「栝」の読みヵ。】