翻刻!いきもの図鑑

コレクション: コレクション1(くずし字)

畫本野山草. [3] - 翻刻

畫本野山草. [3] - ページ 21

ページ: 21

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【右丁】 [秋海棠(しうかいだう)《割書:七八月|はな|さく》] 葉あつくもとひずみあり葉のつぢにいろあり 茎(くき)うすきいろふしあり四弁葩(しまいはなびら)二弁(にまい)は大(をゝい)に二弁はち いさしうち黄のつぢありはなびらうす紅(べに)いろなり 【縦罫線】 秋海棠(しうかいたう)旧伝(きうてんに)為(す)_二爛腸草(らんちやうさうと)_一。近日(きんじつ)見(みる)_下 人(ひとの)取(とり)_レ梗(くきを)去(さり) _レ皮(かはを)蘸(ひたし)_二糖霜(さとうに)_一吃(くらふを)_上。頗(すこふる)清香(せいかう)其花(そのはな)艶麗(えんれい)可(べし)_レ愛(あいす) 【縦罫線】 [鳥(とり)かぶと《割書:八九|月》 草鳥頭(さううう)【注①】《割書:花有》] 葉きくのはに似てあつくつや有きれふかし花 のかたち鳥かぶとのごとし花にるり白 柿紅(かきべに)三 いろあり又 蔓草(つるくさ)になるも有是をはなづるといふ葉すこし まろくきれこまかにつるより小(こ)えだ出(いづ)るはなはるりいろなり 【縦罫線】 [みぞはぎ 鼠尾草(そびさう) 《割書:六七月花》] 葉の形(かたち)長丸(なかくまろ)し相 対付(むかひつい)て其葉の間々(あい〳〵)にはな有六つ葩(はなひら) 有又五つ葩有 段々(だん〳〵)入(いり)ちがひ也花色るりにして小き花 なり草立(くさだち)萩(はき)のごとし野(の)つゝみの下原(したはら)又みぞの辺(あたり)に多(をゝ)く生(しやう)ず 【縦罫線】 別録曰(べつろくにいはく)鼠尾(そび)生(しやうず)_二平沢中(へいたくのうちに)_一。四月 採(とり)_レ葉(はを)七月 採(とりて) _レ花(はなを)陰乾(かげほしにす)。弘景曰(こうけいかいはく)田野(てんや)甚多(はなはだをゝし)。人(ひと)採(とりて)作(なし)_レ滋(しると)染(そむ)_レ皁(くろきいと▢[を])【注②】 【左丁】 [唐(から)あぢさい《割書:六|月》 がく草  《割書:咲》] 木も葉(は)もうつげに似(に)たり花はあぢさいに似てしろく 花のかたちほそながくして杦(すぎ)なりに薹(たう)たちて ひらくゆへから紫陽(あぢさい)ともいふ六月はなさく花の払底(ふつてい)なる時節(じせつ) にてはなかくそくあるゆへに又がく草(さう)ともいふ 【縦罫線】 [あけぼの草] 葉あちさいのごとくにて少しひろし花のかたち梅 の花のごとく白紅一重 葩(はなびら)のさきとがりうちに花びら一 弁(まい) に二つづゝほし入(いる)葉の間より花しのいで花数さく見事なり 吉野静(よしのしづか)ともいふ六七月にはなさく 【縦罫線】 [千日紅(せんにちこう)《割書:六月| 花有》]葉あつく茎(くき)むらさきのうつり有葉の末(すえ)に花 一りんづゝさくかたち丸くいろ紅紫 至極(しごく)見事也日をかさね花 のいろかはらず千日紅の名有白花有花葉共に同し 【縦罫線】 [ひあふ   ぎ 《割書:五六月|はな有》] 花びらうちこひ柿紅(かきべに)ちいさきほし有また本黄(ほんき)いろに ほしなきも有又紅のほしなし有葉に白すじ入も 有葉うす白きすじ入花本黄にほしなしもあり 【縦罫線】 [藤撫子(ふぢなでしこ)《割書:五六月| 花有》]葉川柳のはに似てあつくつや有花に紫白二色有花 びら五つはのうへにすゞなりにさく又 浜(はま)なてしこともいふ 【注① 「草烏頭」、振り仮名「さううづ」ヵ。国立国会図書館デジタルコレクション『絵本野山草 5巻』[3](永続的識別子 info:ndljp/pid/2569337)で確認。但しウェブでは、トリカブトを「草鳥頭」と表記しているものも有。】 【注② ▢は国立国会図書館デジタルコレクション『絵本野山草 5巻』[3]で校合して補字】 【[ ]内の文字は枠で囲まれている。続きの文章はその枠の下から始まる。ただし三~四行目は二行目の下に、三十六~三十七行目は三十五行目の下に書かれている。】