翻刻
【右丁】
二十九#1須利賀浜#2 《割書:群分|品彙》 ○阿波簾 《割書:六百|介品》
○石寿#4云簾介ニ似テ鼻片方ニ寄両袖円ク総テ𦝞レ横条太細打交ル殻厚
肌茶褐色ニシテ褐色綾文アリ光滑ナリ裏水白色ニシテ肉住ノ所紅影転
アリ光艶美也又六百介品ニ云白色ニシテ黒キ班文アリ要ノ所朱ノ如シ愛
スルニ堪タリ稀品ト云ハ是ナル可シ大サ五六分ヨリ二寸余ニ至ル小ナルモノハ
稀也又鼻ノ辺紅色無キモノモアリ愛玩スルニ足レリ
【左丁】
三十#1簾介 《割書:六百|介品》 葛簾 《割書:五百|介図》
○貝尽浦ノ錦#3ニ云蚌類小きもの少し大なるは多し大小色々あり
紀州吹上の浜を名産とす色かき色にて横に高くふとく筋立
竪に黒きあみめありよき介なり上品䔍【蔦ヵ】本の図は今爰に云
ものにはあらす阿州より出る簾介に似て立すしなし横筋の
みなり
○日東魚譜ニ曰形忘介ニ似テ黄褐色有横壟紫点文如縫絞故ニ名ク
殻厚光瑩如玉可愛肉可食味佳也
○石寿#4云形文蛤ニ似テ両袖長ク鼻少シ曲殻厚鼻顧タル方ノ袖小ク
反タル形アリ肌褐色或ハ赤褐色ニシテ紫褐色或ハ黒褐色縦班文三
四条絞ノ如シ又肌淡紫色綾文アリ横壟太ク深シ鮮明光艶ナリ
【○は朱書】