翻刻
【右丁】
やう〳〵をきあかりはゝのはりまのつほ
ねへ行て我こそやみうちせられて
かふりなをしひきさかれていきたる
かひなく成て候へとなく〳〵申させ
給へは三位のつほねよきつゐてと
おもひてそつのつほね少将おやこ三人
つれて御かとの御まへにまいりなく
〳〵申けるは少将やみうちにせられ
かふりなをしさん〳〵にひきみたされ
ていきたるかひなくなりて候これは
【左丁】
しかしなからひやうえのすけのしわさ
なりよしんはなにしにかくはつか
まつるへきひやうえのすけちゝ右大臣のあ
とをわれこそとおもひしに少将あと
をしるとてつねにうしなはんとおもひ
しにつゐて【ついで=機会】なくしてうち過つるか
人〳〵かたくいてやみうちにし候こはし
ひやうえの介をいか成ふかきつみにもし
つめあておこなはせたまひ候はすは
我らおやこ三人てんしやうにてかみ切すて