翻刻
五代のすゑにあたつて節度使呉昌文初て
ひそかに王の号をたつる其後みな王の名を称
す欽より西南のかた舟をもつてわたる事
一日にしていたるへし
【挿絵】黒蒙国
此国城池有家
つくりあり国人
田をつくりて
なりはひとす
天気常に熱
して人の身焼
かことく也人皆
五色のにしきをはかまとせり応天府より行事一年
【挿絵】婆登国
林邑の東に
有西のかた
迷笏国に
ちかく南の方
訶陵国に
かゝれり稲を
うゆる月こと
に一たひしゆくす文字あり貝葉にかくもし死
すれは金銀をもつて四肢をつらぬきて後に
婆律膏およひ沉檀龍脳をくわへて薪木
をつみてこれを火葬すとなり