翻刻
【右丁】
昨葉何草(さくようかさう)
つめれんげ《割書:江|戸》
深山(みやま)巌石(かんせき)人家 茅瓦等(やねとう)に
生す葉 厚(あつ)く形 爪(つめ)の如く層(さう)
《振り仮名:々|〳〵》肥(こゆ)るものは二三年にして長
さ一尺 余(よ)に至り末(すへ)穂(ほ)をなし
景天(けいてん)《割書:へんけい|さう》の如き花を攢簇(さんそく)
す花 終(をは)りて後(のち)枯(か)れ旧根(ふるね)
より又 新苗(なへ)を生す
【左丁】
鉄脚婆羅門草(てつきやくはらもんさう)《割書:釈|名》
花葉 前条(まへ)に
異(こと)ならす但(たゝ)紅(こう)
紫(し)色なり