翻刻
【右丁】
馬勃(はほつ)
つちがき きつねふぐり
竹木林間(ちくほくりんかん)陰湿(ひかけ)の地に
生す初は円(まる)くして硬(かた)く淡(うす)
黒褐(くろ)色日を経(へ)て皮(かは)開(ひら)
き七八弁に分れて地に
就(つ)き上に小き円袋(まるきふくろ)あ
りて柿(かき)の形の如く中心
に小孔(ちいさきあな)あり物に触(ふる)る
時は黄赤(かは)色の花粉(こ)を
散飛(さんひ)す其七八 弁(へん)は日
に乾(かは)く時は巻(ま)き雨(あめ)潤(うるほ)
ふ時は舒(のひ)て地にあり
一種
つちがき
【左丁】
一種
きつねのへだま
寇宗奭(こうさうせき)の説(せつ)
に大《振り仮名:如_レ斗|とのことし》と
いふものなり
【版心の中央】
きつねのへたま