翻刻
【右丁】
黄花了(わうくはれう) くさやまぶき やまぶきさう
石芥(せきかい)《割書:救荒|本草》
山野に自生(しせい)あり二月 宿根(ふるね)より生(せう)す葉(は)は一 茎(けい)に八九葉 対生(たいせい)し竜芽菜(りうけさい)【芽は牙ヵ】《割書:き|ん》
《割書:みつ|ひき》の葉(は)に似(に)て黄緑色(わうし[りヵ]よくしよく)毛茸(け)あり三四月花あり四弁(よへら)黄色大さ棣棠花(ていとうくは)
《割書:やま|ふき》の如(こと)くにして大なり後(のち)莢(さや)を結(むす)ふ一寸 許(はか)り根(ね)の形 鶏骨升麻(けいこつせうま)《割書:みつ|ふて》に似(にて)
黄黒色(きくろいろ)節(ふし)多(おほ)し味(あしは)ひ辛辣(からく)芥子(からし)の如(こと)し形状(かたち)紹興(せうこう)の証類本草(せうるいほんさう)に載(のす)
る物(もの)と合(かつ)せり
【左丁】
地茄子(ちかし) ニユムミユラリア《割書:羅|甸》
こなすひ ペンニンクコロイト《割書:荷|蘭》
形状(かたち)繁縷(はんろう)に似(に)て
葉(は)小く厚(あつ)くして微(すこし)
毛(け)あり冬(ふゆ)凋(しほま)す夏(な)
月([つ])葉(は)の間(あいた)に五弁
の小黄花を開(ひら)く
実(み)は茄(か)《割書:な|す》に似(に)て
緑色(みとりいろ)小さし
【版心の中央】
地茄子
【二行五字目「さ」は別の字を消した上から書かれている】
【九行四字目「合」のルビ「か」は別の字の上から書かれている】