翻刻
【右丁】
一種
くわ
くさ
くわ
もどき
田野(てんや)に生(せう)す葉(は)は桑(くは)に似(に)
て小く小砕花(せうさいくは)房(ほう)をなして
開(ひら)き後(のち)細子(さいし)を結(むす)ふ
【左丁】
芥心草(かいしんさう)
はまれんげ
いわうつぼ
江州(こうしう)伊吹山(いふきやま)にあり冬月より生(せう)す
葉(は)は通泉草(つうせんさう)《割書:さき|こけ》に似て微(すこし)白色
を帯(を)ふ細茎(さいけい)蔓(つる)の如(こと)く土上に引延(いんゑん)
し処々(しよ〳〵)鬚根(ひけね)を生(せう)す春月 葉(は)の中(なか)
より茎(くき)を抽(ひきんし)て四五寸 末穂(すへほ)をなし
四弁の白花を開(ひら)き後(のち)角(かく)を結(むす)ふ
【版心の中央】
芥心草