翻刻
【右丁】
一種
岩(いは)
ぎほうし
#1
山中(さんちう)岩石(かんせき)の間(あいた)に生(せう)す
葉(は)厚(あつ)く硬(かたち)#2光沢(つや)あり
茎(くき)に細(ほそ)き紫(むらさき)の点(てん)あり
花(はな)紫(むらさき)にして麗(うる)はし
【左丁】
一種 むらさきゞぼうし うるい《割書:野|州》
処々(しよ〳〵)山中に自生(しせい)多(おほ)し《振り仮名:日光山|につく■うさん》#3にては嫩苗(めたし)を採(とり)て
菜(さい)となして食(くろふ)葉(は)は車前(しやせん)に似(に)て長(なか)く花(はな)の形(かたち)前種(せんしゆ)
と同くして紫色(むらさきいろ)なり時珍(しちん)説(せつ)に亦(また)《振り仮名:有_二紫花者_一|しくはのものあり》
葉(は)微(すこし)狭(せはし)と云又 秘伝花鏡(ひてんくはきやう)#4に紫玉簪(しきよくさん)と云 是(これ)也
【版心の中央】むらさきゝほうし