翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻22-24 - 翻刻

本草図譜. 巻22-24 - ページ 93

ページ: 93

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【右丁】 鉤吻(こうふん) つたうるし かきうるし《割書:阿|州》 一名 野葛(やかつ)  野州日光山上総の加納山䓁#1にあり蔓草なり形状地錦《割書:なつ|つた》と同し蔓冬凋ます細鬚  多し夏月枝梢穂になり小黄花を開き小実を結ふ茎葉汁あり人此毒にあたれは漆  瘡の如し 一種 どくうつぎ かはらうつぎ むまあらいうつぎ    みそやかず  市郎兵衛ころし  常州(じやうしう)相州(さうしう)金沢(かなざは)#2武州 煉馬(ねりま)の山中(さんちう)にあり小木なり一根 叢生(さうせい)す正精(せうせい)《割書:漢種(からだね)|黄精(わうせい)》に似(に)て方茎(はうけい)対生(たいせい)夏(なつ)  月 枝(えた)の末(すへ)に穂(ほ)をなして花(はな)ある紅(こう)色 後(のち)実(み)を結(むす)ふ赤(あか)色にして円(まる)し人(ひと)誤(あやまつ)て食(くらへ)は死(し)す是(これ)弘景(こうけい)の  説(せつ)に葉(は)《振り仮名:似_二黄精_一而|わうせいににて》茎(くき)紫(むらさき)《振り仮名:当_レ心|しんにあたりて》《振り仮名:抽_レ花|はなをぬきんじ》黄色(きいろ)初生(しよせい)極(きわめて)《振り仮名:類_二黄精_一|わうせいにるいす》故(ゆえに)人(ひと)釆(とり)#3多(おほく)《振り仮名:惑_レ之|これにまどい》遂(ついに)《振り仮名:致_二死生之反_一|しせいのはんをいたす》と云(いふ)是(これ)  なり又(また)奥(わう)州 越(ゑつ)州にもあり此木(このき)毒(どく)ありとて薪(たきゞ)とせす若(もし)薪(たきゞ)と雑(まぢ)りて味噌(みそ)を焼(やい)て食(くろふ)ときは忽(たちまち)死(し)すと云(いふ)甚(はなはた)  悕(をそる)越後(ゑちこ)の小児(せうに)此実(このみ)を食(くらい)卒然(そつぜん)として吐血(とけつ)して死(し)す救(すくふ)ことあたわず又(また)此物(このもの)をいわしやかずとも云(いふ) 【左丁】 野葛(やかつ) つたうるし 【版心の中央】つたうるし