翻刻
【右丁】
一種 なべわりさう
此草(このくさ)誤(あやま)りて一葉(ひとは)鍋(なへ)に入(いれ)は其鍋(そのなへ)割(わり)て
《振り仮名:捨る|すつる》と云(いふ)又(また)一葉(ひとは)口中(こうちう)に入(い)れなむれは口中(こうちう)
割(わる)か如(こと)し故(ゆえ)に名(な)つくともいへり深山(みやま)の陰(ひかけ)
地(ち)に宿根(ふるね)より生(せう)す苗葉(ひようやう)《振り仮名:萎■|いずい》#1黄精(わうせい)䓁(とう)#2に
似(に)たり葉(は)は牛尾菜(ぎうひさい)《割書:しほて|かづら》に似(に)て竪筋(たてすじ)あり
一 茎(けい)四五 葉(やう)春月(はる)葉間(はのあいた)より細茎(さいけい)を生(せう)し四弁(よべら)の小花を開(ひら)き下垂(げすい)
緑色(みとりいろ)なり根(ね)は塊(かたまり)なく粗(あら)き鬚(ひけ)ありて淡黄色(うすきいろ)なり是物(このもの)雷斆(らいかう)#3
説(とく)ところの一種《振り仮名:有_二毒小草_一|どくせうさうあり》と云(いふ)是(これ)なり
【左丁 文字無】