翻刻
《ルビ:東国|とうごく》にて震ひ《ルビ:西国|さいこく》
に《ルビ:不震|ふるはす》《ルビ:京都|みやこ》に《ルビ:動|うごき》て
《ルビ:浪花|なには》に《ルビ:豊|ゆたか》なるしか
《ルビ:其地|しびち》に《ルビ:依|よつ》て《ルビ:陽気滞|ようきとゝこふり》
の《ルビ:多少|たさう》によれり。又地の
《ルビ:堅|かたき》と《ルビ:堅|かた》からさるわざなり
其《ルビ:故|ゆへ》を《ルビ:察|さつ》すべし
小林山人日印【明石堂印】
《ルビ:常陸国鹿嶋之神社要石之図|ひたちのくにかしまのしんしやかなめいのつ》【下部の図に付く】
嘉永七年甲寅十一月四日
《ルビ:浪花大地震見聞記|おほさかおほぢしんけんもんき》 初篇
今四日朝四ツ時頃より大地震し凡半時はかりの間也
其後《ルビ:翌日|よくじつ》まで度々にゆるぎなす
○《ルビ:船場|せんば》《ルビ:座摩|ざま》の《ルビ:宮|みや》《ルビ:鳥居|とりゐ》《ルビ:崩|くづ》れ折れそんず此外《ルビ:諸社|しよやしろ》
《ルビ:石灯籠|いしとうろう》小社《ルビ:絵馬|ゑま》《ルビ:堂|どう》《ルビ:井戸|いど》《ルビ:屋形|やかた》等の《ルビ:損|そん》じ数知らず
市中家居崩れあるひはゆがみ住居ならざる《ルビ:分|ぶん》《ルビ:数多|あまた》
あり塩町さのやばし角半丁ばかりの《ルビ:高塀|たかへい》《ルビ:崩|くづ》れ
《ルビ:落|を》ち《ルビ:怪我人|けがにん》あるよし